井戸掘り仕組み

掘削までの手順

14-01-18 掘削までの手順
ベントナイト水溶液ができたらポンプで水を循環させます。掘削機を回す前に必ず水の循環を確認します。 水が循環しないときは必ずどこかでトラブルが発生してると考えてください。
最初はポンプの回転を低くしてください。深く掘り下げて行くにしたがって回転を上げます。
粘土層に入ったときは壁が崩れる心配がないので圧力を上げます。そうしないと重い粘土の塊が噴き出ません。 粘土は掘削抗の中でお互いにくっつく性質があるので要注意です。 掘削が早すぎると大量の粘土が掘削抗の中で固まり掘削ビッドの回りをドーナッツ状に固まり、水の 循環を止めてしまいます。気づかないで掘り続けるとかなり厚いドーナッツ状の粘土が出来上がり 掘削不可能になります。この場合はロッドを引き上げまた最初から掘ります。粘土層は簡単に掘れ るのですが急いで掘ってはいけません。少しずつ粘土を撹拌し、水に溶かすような感覚で掘り進みます。
粘土層は5mから深いものでは80mくらいの層のものがあります。それがどの位の厚さかは掘って みないと分かりません。この粘土層の下に一般的には砂れき層があります。ここが水脈です。 この砂の層に入ったらポンプの圧力を下げ、濃い目のベントナイト水溶液で壁を固めながら堀進みます。 砂の層の下にまた粘土層が現れますがこのとき砂の層の厚さが何メートルあったかを把握します。 砂の層の下部からさらに2mくらい掘って掘削は終了です。ロッドを引き上げ素早く ケーシングの塩ビ管を挿入します。砂の層に確実に塩ビ管のスクリーンが当たるように埋めます。 砂の層までの距離に自信がなければとにかくいっぱい5mm程度の穴を塩ビ管に開けたほうが無難でしょう。 塩ビ管の強度に問題が発生しないかぎり500個でも600個でも空けてください。
ケーシングパイプ埋め込み方法